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第47回 債権法改正によって、損害賠償請求額が高くなるかも…

弁護士/司綜合法律事務所パートナー 中込 一洋

 

■ 債権法改正の影響

 

  債権法改正というのは、正式には「民法の一部を改正する法律」(平成29年法律44号)であり、同法は平成29年6月2日に公布されました。原則、施行日は平成32(2020)年4月1日とされています。

  この改正は、「契約」に関する規定を中心に見直したものですが、交通事故の損害賠償請求に大きく影響するものがあります。

  例えば、35歳の男性が交通事故で死亡したとき、年収500万円だったとしますね。そのときの逸失利益(働けなくなったことによる収入減少に応じた損害のことです)について、日弁連交通事故相談センター東京支部「民事交通事故訴訟 損害賠償額算定基準(赤い本)」2018下巻89~90頁は、以下の計算式が記載されています。この(1)と(2)の差額は1146万5250円です。まったく同じ事案なのに、改正の前後で、こんなに違うのは驚きですね。

 

(1) 
現行民法の場合
500万円×(1-0.5)×15.8027=3950万6750円
(2) 
債権法改正当初の場合
500万円×(1-0.5)×20.3888=5097万2000円

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