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年金は繰り下げたほうがお得ってホント?!

トータルライフプランナー 高橋 昭

 

● 公的年金の繰下げ、70歳から75歳へ延長?

 

  昨今、「公的年金は繰り下げたほうがお得」という話をよく耳にするようになりました。繰下げとは、年金をすぐにもらわずに受給を遅らせることです。また、国に預けたまま据え置いているともいえます。月単位で0.7%、年単位で8.4%増えるのですが、本来65歳支給開始の国民年金、厚生年金を70歳まで繰り下げると42%増えます。

  ただ、実際にはあまり活用されていません。厚生労働省の資料(平成29年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況)によれば、平成29年度までで国民年金の繰下げを選択した人は受給権者のわずか1.3%しかなく、年金額が減っても65歳になる前から受給できる繰上げを選択している人が13.6%も占めており、繰下げより繰上げのほうが圧倒的に多い状況です(どちらでもない人は本来の65歳受給開始)。

  平成29年簡易生命表の平均余命で比較してみると、男子では65歳から年金の受給を開始して65歳の平均余命の19.57年間受け取った場合、話を単純にするため仮に年金額を100万円としたら総額は1,957万円になりますが、70歳まで繰り下げて70歳から年金の受給を開始して70歳の平均余命の15.73年間受け取った場合はどうなるかというと、100万円×1.42(42%増)×15.73年=2,233万円とトータルで276万円も多くもらえることになります(女子では、65歳からの総額2,443万円に対し70歳からの総額2,844万円と長生きする分さらに多くなります)。

  このように、男女とも圧倒的に繰下げのほうが年金総額で勝ります。今後も長寿の傾向は続くと思われますので、繰下げが金額の面ではお得なことははっきりしているのですが、なぜ、活用されていないのでしょうか。

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