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    ~オール私立とオール公立では約3.4倍もの差が~

No.3873 幼稚園から高校までの学習費総額
~オール私立とオール公立では約3.4倍もの差が~

 文部科学省は、幼稚園から高校までの子供を持つ保護者を対象に、子供の学校や学校外での教育のために支出した金額を調査して2年毎に公表しています。2019年12月18日に発表された最新の調査(平成30年度 子供の学習費調査)結果によると、幼稚園(3歳)から高校まで全て公立で541万円、全て私立で1,830万円となっています。調査結果から見えてくる学習費の傾向について確認していきましょう。

 

● 小学校で公立と私立の差が最大に

 

 学習費として調査されるのは、「学校教育費」、「学校給食費」、「学校外活動費」です。これらをまとめた年間の学習費総額を見ると、幼稚園は公立約22万4千円、私立約52万8千円で、私立が公立の約2.4倍です。ただし、この調査の翌年2019年には幼児教育・保育の無償化の制度がスタートしているため、今後は減ることが予想されます。
 小学校は公立約32万1千円、私立約159万9千円で、私立は公立の約5倍、金額にして約128万円多く、公立・私立の違いが最も大きくなっています。
 中学校は公立約48万8千円、私立約140万6千円で、私立は公立の約2.9倍、高等学校(全日制)は公立約45万7千円、私立約97万円で、私立は公立の約2.1倍、となっています。
 公立は幼稚園から高校まで近年おおむね横ばいで推移していますが、私立は、幼稚園から中学校まで近年増加傾向です。私立高校は、授業料や補助学習費(自宅学習や学習塾・家庭教師などの費用)が減った影響により前回の調査から減少しています。
 幼稚園から高校まで全て公立の場合の総額は約541万円、高校のみ私立で他は公立の場合は約694万円、小学校のみ公立で他は私立の場合は約1,063万円、幼稚園から高校まで全て私立の場合は約1,830万円となっています。

 

● 塾などの費用が大きいのは公立中学3年生と私立小学6年生

 

 保護者の方は塾や習い事にかかる費用も気になることでしょう。
 学校外活動費のうち「補助学習費」を見てみましょう。補助学習費には、学習机や学習用のパソコン、参考書、家庭教師や通信教育の費用、学習塾の月謝、模擬テスト代などが含まれており、学校以外での学習にかかる費用と言えます。
 補助学習費の年間平均額を見ると、幼稚園では公立約2万3千円、私立約4万8千円です。小学校は公立約8万2千円、私立約34万8千円、中学校は公立約24万4千円、私立約22万円、高校は公立約14万8千円、私立約19万4千円です。
 補助学習費が最も多い学年は、公立では中学3年生の約36万3千円、私立では小学6年生の63万7千円となっており、中学受験や高校受験の学年で塾などの費用が多くなることがわかります。
 習い事や芸術・スポーツ活動などの費用にあたる「その他の学校外活動費」は、公立・私立ともに小学校で多く、中学校以降は大きく減少します。最も多くなる学年は、公立では小学4年生で約14万6千円、私立では小学1年生で約35万3千円となっています。

 

 以前私も子供が小学生の時に調査に参加しました。平均額とほぼ同じ金額になり、感心したことを覚えています。今後の教育費の参考にされるとよいのではないでしょうか。

 

 

2020.01.27

 

 

 

森田 和子(もりた・かずこ)

FPオフィス・モリタ 代表

 

1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP®認定者、DCA(確定拠出年金アドバイザー)
大学卒業後、コンピュータソフト会社、生命保険会社勤務を経て、1999年独立。保険や投資信託の販売をしない独立系のファイナンシャル・プランナー事務所としてコンサルティングを行っている。
お金の管理は「楽に、楽しく」、相談される方を「追い詰めない」のがモットー。情報サイト・新聞・雑誌への執筆多数。企業・学校・イベントで行うマネープランセミナー・講演も好評。

 

FPオフィス・モリタ http://okane-net.com/