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No.3280 地震保険の見直しは来年1月改定前がチャンス!

 原稿を書いている最中、阿蘇山が36年ぶりに噴火したことをニュースが伝えています。今年4月の熊本地震に続き、被害に遭われた方にお見舞い申し上げ今後を危惧すると共に、首都圏大地震の予測も懸念されます。
 わが家に地震保険は必要なのか? これまで先送りしていた方もそろそろ真剣に考える時が来たのかもしれません。

 

 地震保険の加入率は2015年で全国平均29.5%(損害保険料算出機構による)。加入率の低さの要因として保険金額の割に保険料が高いのが要因とも言われます。
 「地震保険に入るべきだ!」もしくは「加入したから大丈夫!」ということではなく、地震で被害あった場合に、わが家での経済面としてどう備えておくかが大事ですね。

 

◇地震保険の特徴を把握してどう活用するべきか?

 

 基本的なところからもう一度確認しておきたいと思います。

 

1.地震保険の特徴を把握する。

 

 火事や土砂崩れ、津波などの影響でも支払われる火災保険も、地震が要因の場合にはすべて対象外となります。つまり、地震で被害があった場合に保険金として支払われるのは地震保険のみだということです。
 また、地震保険の保険金の支払われ方も特殊で、一般に損害保険の場合には実際の損害額が保険金として払われますが、地震保険は非常時の迅速な支払いを優先する理由もあり、損害区分を全損・半損・一部損の3区分としています。
 主要構造や床面積の損害割合によって査定されるため、1,000万円の被害の場合、全損なら100%の1,000万円、半損50%なら500万円、一部損5%なら50万円の保険金となります。半損と一部損の差があったため、来年1月からは、半損がさらに2区分され、大半損60%と小半損30%に改定されます。
 しかし全損した場合、家を建て直すのに、地震保険だけで十分な金額と言えるでしょうか?

 

2.地震保険の保険金をどう活用する?

 

 地震保険は火災保険とセットで加入し、家の評価の半分までが保険金額上限ですので、そもそも家の建て直し費用には足りません。しかし地震保険の活用目的はそれ意外にもあるのです。
 実際に過去に支払われた地震保険金の一覧によると、最高額は平成23年東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)で12,654億円(2015年3月31日時点)、そして2番目は平成28年熊本地震で3,621億円(2016年9月30日時点)と続きます。地震保険の加入率は低くても、加入された人に対して、保険金が支給されてきたことがわかります。
 大地震の被害で家を全壊し全財産を失った場合、1,000万円の地震保険に加入している人は、全損の査定で1,000万円の現金が受け取れることとなります。家を建て直すための費用補填だけでなく、収入の補填や他場所へ移って生活を建て直すための費用として活用することもできるのです。もちろん他手段も様々ありますし、公的援助もあるかもしれませんが、地震保険は、年間数万円の保険料でいざという時に数百万円、数千万円の保険金を受け取れる可能性があるのが大きなメリットなのです。

 

◇地震保険を見直すタイミングがなぜ今なのか?

 

 2017年1月から2021年の3段階に分けて地震保険料は19%引き上がる見込みです(今週のトピックスNo.3152参照)。もちろん地域によっての違いはありますが、首都圏近郊や静岡での保険料水準が高いのは、その分大きな地震が発生する可能性が高いことになります。
 地震保険は1年か5年契約かどちらかの選択になりますので、5年契約にすることで当面の保険料上昇は回避できるとなると、保険料アップ前の2016年中が見直すチャンスと言えるでしょう。

 

2016.10.20

 

 

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水野 圭子

 

FP事務所 K’sプランニング 代表
一般社団法人 あんしんLifeコミュニティ 代表理事
ファイナンシャル・プランナーCFP®(日本FP協会認定)
1級FP技能士
住宅ローンアドバイザー
DCプランナー2級
大手損保会社の企画や営業事務に長く携わる傍ら、在職中にFP資格を取得、その後FPとして独立。
将来不安な老後への相談や住宅、保険、資産運用、相続と幅広くの個別相談をしながら、女性向きのマネーセミナー講師として数多く登壇し、年間1000名以上の方に伝えている。
WEBや雑誌などのコラム掲載なども幅広く活動中。また、
確定拠出年金の継続研修を営む一般社団法人あんしんLifeコミュニティの代表理事を務める。

 

人生を愉しむためのファイナンス美人☆プロデューサー
http://ksplanning-fp.com/