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No.3622 自動車保険の特約でも注目の「ドライブレコーダー」

 あおり運転などの事故をきっかけに、ドライブレコーダーを装着する人が増えているようです。事故時の過失の有無を証明する手段としてはもちろんのこと、安全運転意識向上への期待もあります。さらに、自動車保険の特約でドライブレコーダーを活用した、一歩進んだサービスも始まっています。

 

● ドライブレコーダーの出荷量は増加傾向に

 

 ドライブレコーダーは、急ブレーキや衝撃を感知すると、その前後の映像などを記録する装置。もともとはタクシー、トラック、バスなどから搭載が始まり、主に運行管理や事故前後の映像記録、交通事故防止教育などの業務目的で利用されてきました。
 ここ数年は、個人向けのドライブレコーダーの種類が増え、普及に弾みがついているようです。一般社団法人電子技術産業協会のwebサイトの統計資料でドライブレコーダーの出荷実績を見ると、2016年度は約146万台でしたが、2017年度には267万台と2倍近くに伸びています。2018年度は4月から6月の四半期で79万台と、このペースでいけば、前年を上回る可能性は大です(出荷実績数は業務用とコンシューマ用の合算)。
 このドライブレコーダー、最近では自動車保険の特約としても利用されていて、2018年8月現在、東京海上日動火災保険「ドライブエージェント パーソナル」、損保ジャパン日本興亜「ドライビング!」の2つがあります。
 どちらも、特約に入るとオリジナルのドライブレコーダーが貸与されます。サービス内容としては、映像記録を活用した事故対応や提携警備会社への連絡、運転支援サポート、運転診断レポートなどです。

 

● 特約料はまさに安心料?

 

 今回は「ドライブエージェント パーソナル」で、具体的なサービス内容を見てみましょう。

 

【自動事故連絡&対応サービス】
 車に取り付けたドライブレコーダーが強い衝撃を検知すると、自動的に24時間体制の事故受付センターにつながり、必要があれば端末での通話も可能。事故などの状況によっては、提携する警備会社が救急車の手配なども行ってくれます。また、自動で記録された事故映像は保険会社に送られるので、事故状況の説明負担の軽減や、示談交渉に役立てられます。

 

【事故防止支援サービス】
 天候や時間帯、運転速度などをもとに事故多発地点を予測し、リアルタイムでの注意喚起を提供します。また、居眠り運転などによる片寄り走行や、車間距離が詰まったときも検知して音声メッセージなどで注意喚起してくれます。

 

【安全運転診断サービス】
 更新時には、ドライバーの運転特性をもとに作成した「安全運転診断レポート」が提供され、ドライバーの運転技術などが分かります。

 

 「ドライブエージェント パーソナル」の特約料は、毎月650円(一時払・年払は年額7,480円)。市販のドライブレコーダーは5,000〜25,000円程度で購入できますから、事故時の映像記録という機能だけを考えた場合は、自分自身で購入した方が経済的なのは明らかです。
 とはいえ、いざ事故が起きたときのことを考えると、保険会社や警備会社と通信機能でつながるという安心感は、自動車保険の特約ならではといえます。今後、機能が拡張されてデータの蓄積が進めば、新しいタイプの自動車保険の登場も期待できるかもしれません。

 

2018.08.27

 

 
takahasi_photo

高橋 浩史 (たかはし・ひろし)
FPライフレックス 代表(住まいと保険と資産管理 千葉支部)
日本ファイナンシャルプランナーズ協会CFP®
1級ファイナンシャル・プランニング技能士

東京都出身。デザイン会社、百貨店、広告代理店などでグラフィックデザイナーとして20年間活動。
その後、出版社で編集者として在職中にファイナンシャル・プランナー資格を取得。2011年独立系FP事務所FPライフレックス開業。
住宅や保険など一生涯で高額な買い物時に、お金で失敗しないための資金計画や保障選びのコンサルタントとして活動中。
その他、金融機関や出版社でのセミナー講師、書籍や雑誌での執筆業務も行う。

ホームページ http://www.fpliflex.com
ブログ http://ameblo.jp/kuntafp/