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No.3691 38%の女性が管理職に「興味がない」

● 全体では半数が管理職に「興味がある」

 

 エン・ジャパン株式会社は、運営している転職サイト「エン転職」上でユーザーを対象に「管理職への志望度」についてアンケートを実施、11,423名からの回答をもとに調査結果をまとめている。
 それによると、管理職になることへの興味を尋ねたところ、全体では50%が「興味がある」(興味がある26%+どちらかと言えば興味がある24%)と回答しているが、男女別に見ると、男性が62%、女性が41%と、女性は男性の3分の2にとどまった。
 一方、「興味がない」(興味がない16%+どちらかと言えば興味がない13%)と回答したのは全体では29%だが、男性が19%だったのに対し、女性は38%と、2倍の開きがあった。
 各企業にとって管理職になりたくない女性が多いということは、人事上問題になりうることであるため、管理職に興味がない理由について見てみよう。

 

● なぜ興味がないのか、その理由が重要

 

 管理職に「興味がない」「どちらかと言えば興味がない」と回答した方に理由を伺うと、「自分に管理職は向いていないと思うから」(28%)が最も多かった。さらに向いていないと思う理由を尋ねたところ、「現場で働いているほうが性に合う」「管理職として、ときに怒ったり、間違いを指摘するなどは、性格に合わない」いう声があった。
 「管理職は向いていないと思うから」の次は、「プライベートの時間がなくなりそうと感じるから」(23%)、「仕事の責任を増やしたくないから」(22%)が続いており、これら上位3つの理由は男性よりも女性のほうが回答が多かった。
 結局のところ、各企業が本気で女性の活躍しやすい環境をつくろうとしているかどうかが大きく関係するのではないかと思われる。そのためにも女性管理職のロールモデルをつくり、管理職になる前の研修、そして先輩管理職の生の声を伝えて、不安を取り除いていくことが重要になってくる。

 

管理職に「興味がない」、「どちらかと言えば興味がない」と回答した方に伺います。理由は何ですか?(複数回答可)

 

エン・ジャパン「1万人が回答!管理職への志望度調査」より

 

● 管理職になって良かったのは「自分で決められることが増えた」

 

 同調査では、管理職の経験者に管理職を経験して良かったことも尋ねているが、上位3つは、「自分で決められることが増えた」(44%)、「部下の成長に関わることが出来た」(43%)、「自分の視野が広がった」(42%)という結果となった。「給与が上がった」という回答よりも多いことは意外であるが、近年は働く側の考え方も大きく変わってきている証なのかもしれない。
 多くの企業が役職定年制を導入し、役職者の若返りをはかっている。このあたりの抜本的な改革が求められているが、できている企業とそうでない企業では若手従業員のモチベーションにも大きく影響するので、このような調査結果を参考にしながら自社の状況を客観的に分析してみるのも良いと思う。

 

 

2019.01.21

 

 

2016-07-02_182733

 

庄司 英尚(しょうじ・ひでたか)

株式会社アイウェーブ代表取締役、アイウェーブ社労士事務所 代表

社会保険労務士 人事コンサルタント

 

福島県出身。立命館大学を卒業後、大手オフィス家具メーカーにて営業職に従事。その後、都内の社会保険労務士事務所にて実務経験を積み、2001年に庄司社会保険労務士事務所(現・アイウェーブ社労士事務所)を開業。その後コンサルティング業務の拡大に伴い、2006年に株式会社アイウェーブを設立。企業の業績アップと現場主義をモットーとして、中小・中堅企業を対象に人事労務アドバイザリー業務、就業規則の作成、人事制度コンサルティング、社会保険の手続き及び給与計算業務を行っている。最近は、ワーク・ライフ・バランスの導入に注力し、残業時間の削減や両立支援制度の構築にも積極的に取り組んでいる。

 

公式サイト http://www.iwave-inc.jp/
社長ブログ http://iwave.blog73.fc2.com/