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No.3695 会社負担でインフルエンザを予防する!?

 冬になると、あちらこちらから聞こえて来るのがインフルエンザについてのニュースです。罹ってしまうと、会社や学校を休まなければなりません。特に受験生がいらっしゃるご家庭では、インフルエンザ対策は大切な課題のひとつなのではないでしょうか?

 

● 広まりを見せるインフルエンザ

 

 国立感染症研究所が発表している「インフルエンザ流行レベルマップ」によると、2019年第2週(1月7日~13日)における定点医療機関からのインフルエンザ患者報告数は19万527で、その前週(2019年第1週)の7万8,116、さらにその前週(2018年最終週)の5万4,517と比べると、今年に入って一気に患者数が拡大していることがわかります。
 約19万人と聞くとなんだか少ない気がしますが、これは定点調査している医療機関だけの数で、この報告をもとに定点以外を含む全国の医療機関をこの1週間に受診した患者数の推計値は約163万5,000人にも達します。推計値でも前週の約58万6,000人より1週間で100万人以上増加していることから、まさにインフルエンザが猛威をふるっていることが実感されますね。
 インフルエンザの感染経路は、咳やくしゃみによる飛沫感染と、ウイルスが付着したものに触れることによる接触感染がありますが、正月休みが明けて職場や学校、通勤電車などたくさんの人が集まるところに行く機会が増えたことにより、患者数が増えたとも考えられます。しかしながら、患者数が増えれば増えるほど、患者と接触する可能性も高くなりますので、事前対策を講じておく必要があります。

 

● 会社の福利厚生を確認しよう

 

 インフルエンザに罹って病院を受診する場合は健康保険の対象になりますが、インフルエンザの予防接種を受ける場合は健康保険の対象外です。実費負担と聞くと高額なイメージを抱く人も多いかと思いますが、社会人であれば、会社の中には「インフルエンザ予防接種補助」として、支払った費用を補てんしてくれる制度を導入しているところもあります。
 実際にこのような制度を導入している会社の多くは積極的に社員に告知していますし、聞いた記憶がない場合なら総務に確認することをお勧めします。補てんの金額や範囲、補てんの対象(本人のみかそれとも家族も含まれるのか)なども確認してみましょう。
 1~2月は受験シーズンです。家族のちょっとした油断で「受験生に感染させてしまう」事態になりかねません。早めの行動で安心を手に入れましょう。

 

● 早めの相談を心がける

 

 厚生労働省では、民間会社に委託して「感染症・予防接種相談窓口」を開設しています。
 これは電話による相談で、土日祝日、年末年始を除いた午前9時から午後5時まで受け付けています。心配事があるのなら早めに相談して不安を解消する、病院へ行って診察を受けるようにしたいものです。
 なお、以前インフルエンザ予防接種を受けてアナフィラキシー(アレルギーのうちで特に症状の激しいもの)になったことがある人、あるいは接種後2日以内に発熱や全身性発疹等のアレルギーを疑う症状になったことがある人、心臓血管系疾患・腎臓疾患・肝臓疾患・血液疾患・発育障害等の基礎疾患をもっている人、過去にけいれんの既往のある人などはインフルエンザ予防接種を受けられない場合があります。自分一人で判断せずに相談窓口や医師と相談して、受けられない場合にはどのように対策を講じれば良いか指導を受けるようにしましょう。

 

 

2019.01.28

 

 

飯田 道子(いいだ・みちこ)

 

海外生活ジャーナリスト/ファイナンシャル・プランナー(CFP)
  金融機関勤務を経て96年FP資格を取得。各種相談業務やセミナー講師、執筆活動などをおこなっている。主な著書には、「宅建資格を取る前に読む本」(総合資格)、「介護経験FPが語る介護のマネー&アドバイスの本」(近代セールス社)などがある。
  海外への移住や金融、社会福祉制度の取材も行う。得意なエリアは、カナダ、韓国など。