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No.3715 決算完了後に損益分岐点売上高を把握してみよう

● 損益分岐点売上高とは?

 

 損益分岐点売上高とは、会社の売上高から費用を控除した利益がちょうど0円となる売上高のことを言う。これは、下記のような算式で簡単に求めることができる。

 

【損益分岐点売上高】=固定費/(1-変動費率)
*変動費率=変動費/売上高

 

 損益分岐点を計算するためには、費用を固定費と変動費に分類する必要がある。固定費は、売上が増減してもその影響をほとんど受けず、ほぼ金額が一定の経費のことである。逆に、変動費は、売上の変動に比例して増減する経費のことを指す。

・固定費の例:
役員給与、正社員給与、法定福利費、地代家賃、固定資産税、自動車税、保険料、支払利息など

・変動費の例:
仕入れ、外注費、運送費、水道光熱費、バイト代など

 

● A社の損益分岐点売上高

 

 A社のある月の実績が【売上高1,000万円、変動費(仕入、外注費)400万円、固定費500万円】であったとする。A社の損益分岐点売上高は、変動費率=400万円/1,000万円=0.4、損益分岐点売上高=500万円/(1-0.4)≒833万円となる。
 つまり、A社は売上高833万円を達成すれば、それ以降は粗利益分が利益になる。

 

● B社の損益分岐点売上高

 

 B社のある月の実績が【売上高1,000万円、変動費(仕入、外注費)600万円、固定費500万円】であったとする。B社の損益分岐点売上高は、変動費率=600万円/1,000万円=0.6、損益分岐点売上高=500万円/(1-0.6)=1,250万円となる。
 B社は売上高1,250万円を達成しなければ、赤字である。
 ここで、お気づきかもしれないが、【1-変動費率≒粗利益率】のことである。粗利益で固定費を回収できる売上高が、損益分岐点売上高である。経営者の方なら、自社の粗利益率を把握されているであろうから、固定費を粗利益率で除すれば、損益分岐点売上高を計算することができる。

 

● 固定費と変動費の分け方

 

 固定費と変動費の分け方はいくつかあるが、中小企業の場合、科目によって判断する方法をお勧めする。売上に直接連動して発生する費用が変動費で、それ以外は固定費でも構わないので、大まかな損益分岐点売上高を把握するためと割り切ってほしい。
 損益分岐点という概念は、事業計画を立てる際や、問題点を把握するためには便利である。決算書を3期ほど比較してみれば、何か経営のヒントがあるかもしれない。

 

2019.03.07

 

 

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今村 京子(いまむら・きょうこ)
マネーコンシェルジュ税理士法人
税理士

三重県出身。金融機関・会計事務所勤務を経て現法人へ。
平成15年6月税理士登録。法人成り支援や節税対策・赤字対策など、
中小企業経営者の参謀役を目指し、活動中。
年に数回の小冊子発行など、事務所全体で執筆活動にも力を入れている。
プライベートでは、夫は税理士の今村 仁で2女の母。趣味は歌舞伎鑑賞。

マネーコンシェルジュ税理士法人
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