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仲の悪い兄弟どちらにも会社を承継させる方法
マネーコンシェルジュ税理士法人 代表社員/税理士 今村 仁
  平成25年度税制改正大綱にも盛り込まれているように、近年、相続税は増税の方向で論議されています。生命保険営業員の皆様におかれましても、相続や事業承継のご相談はますます増加しているのではないかと思います。特に中小企業の事業承継において良き相談相手となれると、その後の営業活動において大いにプラスに働くことでしょう。これから数回にわたって、中小企業の事業承継におけるニーズや問題点などを解説していきたいと思います。
■ 息子兄弟の仲が悪いケース
  事業承継のお手伝いをさせて頂いていて常々感じるのは、「何事もなくスムーズに事業承継が行われるケースはない」ということです。儲かっている、いないにかかわらず、社長1人の会社であっても、従業員300人の会社であっても、必ず乗り越えなければならない問題がいくつか存在します。
  そんな中でも相談の多いものの一つとして、お子さまである兄弟姉妹の仲が今一つ、時には仲が悪くて大変というケースです。お子さまとはいえ、事業承継時にはその多くのケースで年齢が40歳を超えていますから、そう簡単に過去のわだかまりが解消されることはありません。お父さまとしては、大変気がかりとなっていることでしょう。
■ 会社分割を提案してみる
  このようなケースの会社には、現在の経営者であるお父さまが生前のうちに「会社分割」を提案してみてはいかがでしょうか。
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