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確定申告状況からみる日本の景気
マネーコンシェルジュ税理士法人 代表社員/税理士 今村 仁
国税庁、平成25年分の確定申告状況等を公表
  国税庁は、5月30日に「平成25年分の所得税等の確定申告状況等」を公表しました。今年3月の確定申告(平成25年1月〜12月)分となりますので、会社関係ではなく、個人にまつわるものとなります。この国税庁公表は毎年されるものですが、少し特徴的だったので、今回とりあげてみることにしました。
  前回の記事はかなり私の主義主張が反映されている内容だったかもしれませんが、今回は私の個人的感情は置いておいて、データそのものと一般的に意味する所の解説のみに留めておきます。
  生命保険営業員の皆様が、このデータをそれぞれ自由に解釈してください。
所得税の全体概要
  まずは、所得税の全体概要を記します。
納税人員:621万8,000人(前年比2.1%増)
 ※納税人員とは、確定申告書を提出した人員のうち納税申告額のあるもの
所得金額:38兆4,838億円(前年比11.1%増)
申告納税額:2兆7,093億円(前年比12.8%増)
  納税人員と所得金額については2年連続、申告納税額は3年連続で増加しています。
還付申告者数:1,240万3,000人(前年比1.4%減)
  還付申告者数は前年に引き続いて減少しています。
不動産関係は上昇
  次は、土地等の不動産関係の動向です。
土地等の譲渡所得の申告人員:48万5,000人(前年比12.8%増)
 うち、有所得人員:29万4,000人(前年比12.8%増)
所得金額:3兆4,174億円(前年比11.8%増)
  納税人員、所得金額とも1割以上増加しています。背景には都心を中心とした地価の上昇があるものと思われます。
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