Home > 税と社会保障 > 税理士から見た生命保険販売のツボ

中小企業経営者にセンスを磨いていただこう
マネーコンシェルジュ税理士法人 代表社員/税理士 今村 仁
生保営業員は経営者よりもセンスがある!?
  生命保険営業員の皆様は、礼儀正しくオシャレでスマートな感じの方が多いと思います。しかし、お客様である中小企業経営者のなかには、その真逆の方もかなりいらっしゃるのではないでしょうか。そのような経営者からすると、生命保険営業員のセンスの良さに魅力を感じて、「〇〇君はいつもきちんとしていて安心できるわ〜」などとほめてくれる方もいらっしゃるでしょう。
  そこで今回は、中小企業もセンスの時代であるという前提に立って、日頃お付き合いのある経営者に是非今回の内容をお伝えいただいて、今後の中小企業の存続と発展に貢献していただきたいと思います。
これからはセンスの時代
  成熟社会である日本では、技術もサービスもおおむね出尽くした感があります。もちろん、ロボットや宇宙産業、身近ではアイフォーンなどの驚く製品、ITを使ったエクセレントなサービスもまだまだありますが、かつての日本の高度成長期や現在の東南アジアのように、次々と欲しい製品や受けてみたいサービスが湯水のようにあるという環境ではありません。技術力やサービス力が頂点に達してきたことによって、センスが問われる時代となるのではないでしょうか。
  もちろん、個々の技術力やサービス力アップ等の企業努力はこれまでどおり必要ですが、今の日本はまさにセンスの時代となっているような気がします。中小企業も、センスを上げていかないと、儲かりにくい時代になってきていると感じます。
「そんなもん関係あるか、とにかく良いものつくればいいねん」
  広告を企画するとき、マーケティング調査を行うとき、商品や製品を開発するとき、モノづくりをするとき、作業をするとき、人を採用するとき……ありとあらゆるときに、中小企業経営者にはセンスが求められます。
  しかし、「センスを磨きましょう」などと生保営業員が安易に経営者に言うと、作業ズボンのポッケからたばこを捻り出しながら、「そんなもん関係あるか、とにかく良いものつくればいいねん」とか、「センス? うん? ようわからんわ、息子に言って」「儲かればそれがセンスがあるってことでしょ?」というような答えがぶっきらぼうに返ってきます(これらは年配の男性経営者が口にしそうなことですが、あくまで筆者の想像ですのでご容赦ください)。
  じつは、私自身センスが全くなかった人間ですが、この15年でいくつかの分野でセンスを身に付けることができました。身に付いた分野では他にそうやすやすとは負けないという自負も芽生えてきました(「いくつかの分野」というのは「努力した分野」であり、そこだけセンスを磨くことができたということです)。
  15年前、ヨレヨレのシャツを着ていた人間(筆者)が、です。中小企業の社長さん、一緒にがんばりましょう!
※ これ以降は会員専用ページです