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第136回
平成24年4月からのねんきん定期便概観
社会保険労務士 桶谷 浩
●節目年齢以外がハガキ形式になった
  平成24年度からの年金定期便には若干の改正がありました。
  今回は一般の人が疑問に思う点も含め、平成24年度のねんきん定期便を見ていきましょう。
  まず一番大きい改正点が、節目年齢(35歳、45歳、58歳)以外の人に送られてくる定期便が、「ハガキ形式になった」ことです。
  現在は6月ですので、すでに実物をご覧になった方もいらっしゃるかと思います。まだご覧になっていない方は、日本年金機構のホームページにサンプルがありますので参照ください。
参照:日本年金機構 http://www.nenkin.go.jp/n/www/service/detail.jsp?id=5235
  平成23年度のねんきん定期便は、節目年齢以外の50歳未満、50歳以上に送られる定期便双方ともにA4サイズ換算で10ページ以上のボリュームがありました。肝心な内容以外に「年金受給資格を得るためには25年の納付、免除、合算対象期間が必要である」等の事細かな説明書きが入っていました。
  ただ、「過ぎたるは猶及ばざるが如し」――いくら懇切丁寧に説明していても、中身が細かすぎると読者の反応が悪くなり、誰も読まなくなるのは一般の本や雑誌でも同じことです。特に年金は、ただでさえ「よくわからない」とおっしゃる方がとても多い難解な制度です。たとえば50歳未満の人に送られるねんきん定期便の中の、「自分で将来の年金額が計算できます」というような部分は、あるレベルの年金知識がなければ意味がなく、ほぼ読まずに捨てられていたのではないでしょうか。私もねんきん定期便の内容について質問を受けたことは全くありませんでした。
参照:平成23年度のねんきん定期便
http://www.nenkin.go.jp/n/www/share/pdf/existing/pension/teiki/pdf/02_03.pdf
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