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第143回
厚生年金の計算基礎となる「加入月数」の考え方
社会保険労務士 桶谷 浩
● 60歳を過ぎてから初めて厚生年金に加入すると!?
60歳を過ぎてから初めて厚生年金に加入する人も中にはいらっしゃいます。
一番多いケースが、学校を卒業してそのまま公務員になり、60歳の定年を迎えてのち、短時間再任用職員となり厚生年金が適用され、人生60歳にして初めて厚生年金に加入する人です。
働き出してこのかた自営業者で、60歳から一念発起して会社を作り、社長となって厚生年金加入という事も考えられますが、そんな事例は少ないです。
65歳以降に新規に厚生年金に加入される人はさらに珍しいですが、ゼロではありません。
このような場合の年金額の計算、加入期間はどのように考えたらよいのでしょうか?
実際に質問してきた方もいらっしゃいましたので、この機会にきちんと整理して確認しておきましょう。
● 厚生年金額の計算時点のポイントは2つ
まず原則を確認します。年金額の計算時点におけるポイントは2つです。
(1)権利が発生した時は、その時点の期間、報酬額による厚生年金額
(2)その後においては、退職時の期間、報酬額による厚生年金額
この2つをきちんと押さえておけば、困ることはありません。
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