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第166回
年金額1%減額と送られてくる書類
社会保険労務士 桶谷 浩
● いよいよ10月から
  すでにみなさんご承知と思いますが、いよいよ3年がかりで年金額の2.5%の減額調整が始まります。特に今年は10月という年度の途中で年金額が変わるという異例な年になります。
  10月から改定とはいえ、実務上年金の支払いは、
   12・1 月分   →   2月支払 (基準15日、以下同じ)
   2・3 月分   →   4月支払  
   4・5 月分   →   6月支払  
   6・7 月分   →   8月支払  
   8・9 月分   →   10月支払  
  ということになりますから、実質的には12月振込分からの変更になります。
  あまり年金の事をご存じない方にはピンとこないかもしれませんが、物価変動による毎年の改定も4月ですが、実際の支払いは6月というように年金支払いにはタイムラグがあるのです。
● 年金を受け取るときにくる書類
  さて、今回の年金額の変更については、「年金額改定通知書と年金振込通知書がセットになって送られる」ことによって案内がなされます。
  今年は年度途中の年金額の改定に伴い、12月振込分にもこれらの用紙が送付されてきます。通常ですと4、5月分が振り込まれる6月に送られるものなのですが、今回は臨時的に2回送られます。
参考 政府広報オンライン「日本年金機構からの年金振込通知書を確認しましょう」
http://www.gov-online.go.jp/featured/201108/contents/tsuchisyo.html
  ところで、年金相談をしていると時々質問をされることがあります。
  「年金機構からいろいろと年金額を書いた書類が送られてくるけれど、ややこしくてわけがわからない」、と。
  ここで、一旦整理をしてみましょう。
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