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国民年金の保険料は、現在は15,040円ですが、将来的には16,900円まで引き上げられます。ここまでは決定済みです。
国民年金額は、今年10月からの水準で778,500円/年(40年保険料納付)、更にあと特例水準の調整で1.5%下がるとしても単純計算で766,800円/年くらいになります。
1カ月分の保険料16,900円を支払うことで、年金が1597.5円/月(=766,800円÷480月(40年))増えるわけですから比で言うと、「16,900:1597.5=10.6:1」です。
これは支払った保険料に対して、ほぼ10年と半年で元がとれることを意味していますので、65歳から年金を受け取り始めたとすれば、75歳半くらいで元がとれることがわかります。
平均死亡年齢を、男性で83歳、女性で89歳(平成22年生命表の寿命中位数)とすれば、65歳からの生存期間は、男性で18年、女性では24年ですから、10年半で元をとるというのは、圧倒的に有利なことだと気づいていただけると思います。
さて、国民年金の保険料は「もうこれ以上は引き上げない」というのが決定事項ですから、他に年金財政を改善するための方策としては、支給開始年齢を繰り下げるか年金額を下げるかしかありません。
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