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第215回
「4月1日生まれ」は人生の後半に得をする!
社会保険労務士 桶谷 浩
● 幼少期は辛いかもしれませんが
  ご近所の床屋の御主人のお孫さんは、4月1日生まれで今年小学校入学だそうです。ご承知のように4月1日生まれは、同学年の中で最も遅い生まれ、最も早い4月2日生まれの子とは1年近くの差があります。親の気持ちとしては、学校でついて行けるだろうかと心配で、4月1日生まれであることをネガティブに考えていらっしゃる方も多いようです。しかし大人になってからの4月1日生まれは良いことが多いのです。
● 生涯賃金が違う
  一般的な公務員は定年を年度末に設定されています。
  生年月日に関係なく、たとえば今年4月2日から来年4月1日までの1年間に60歳を迎える者は等しく今年度末に一斉に定年を迎えるのです。
  この場合は、同級生は一律の勤続年数ですから生年月日による生涯賃金差は出てきません。
  しかし、一般的な民間企業では、誕生日あるいは誕生日の属する月の月末とするというような定年規定を置いている会社が大半です。
  その場合4月1日の人は大変有利になります。
  たとえば誕生日の属する月の末日定年という規定のある会社では4月2日生まれの者は4月末日で退職となります。
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