Home > 税と社会保障 > 税理士の視点による生命保険提案シート

前倒しで利益の計上があった、
業績が予想を上回ったなどの決算対応に、
終身保険の払済保険への変更も有効な手段
税理士／マネーコンシェルジュ税理士法人　村田 直
■ 新たな支出を発生させずに、損金を作り出す方法
  来期に予定していた利益が前倒しで計上されたり、予想以上に業績が良かった場合などに、決算の状況や税金の納税負担について検討が必要となる場合があります。そんなとき、新たな生命保険への加入を提案するのは有効な方法です。ただ、これ以上生命保険に加入するだけの余力がない、なるべくキャッシュアウトは避けたい、という経営者の要望があった場合には、どうすればよいでしょうか。
  その法人がもし、終身保険に加入していれば、資金を使わずに損金を作り出す方法があります。それは、すでに契約している終身保険を払済保険に変更することです。その時点での解約返戻金を元に、保険期間はそのままで、保険金額を低く設定し直します。すると払済保険として、生命保険の保障は継続したまま、損金算入することができます。
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