|
甲社は創業30年、従業員30人の小売業です。創業者である経営者Aさんは65歳。これまで妻Bさん(60歳)と二人三脚で事業を営んできました。3年前に後継者である長男Cさん(35歳)が入社してからは、停滞していた業績も伸び始めています。Cさんの頼もしい様子に安心したAさんとBさんは、Cさんへの事業承継対策を早めに始めたいと考えるようになりました。
甲社の発行済み株式数は1,000株であり、現在の株主構成は、Aさん900株、Bさん100株となっています。甲社株式の評価額は、1株8万円×1,000株で8,000万円です。Cさんが後継者となったことにより、今後は自社株の評価額も高くなっていくことが予想されます。
AさんとBさんは、自社株をCさんへ贈与したいと考えています。そこで、相続時精算課税制度による贈与と暦年課税制度による贈与について検討してみることにしました。
|
|