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高血圧で緊急入院
ファイナンシャル・プランナー/蓋INKS 代表 山田 静江
22日間入院
かかった費用: 入院期間中の医療費など
入院雑費(22日間)
お見舞い返しなど
  

3.9万円
6.5万円
3万円
退院後は月に1〜2回通院    5,000円〜3万円/月
■ 高血圧緊急症と診断され、命の危機も…
  川島ひとみさん(39歳・仮名)は、フリーで編集などの仕事をしています。1カ月ほど頭痛やひどい肩こりに悩まされていました。頭痛薬を飲んだりマッサージなどに行ったりしても、改善する気配はなくますますひどくなる一方。でも仕事がたてこんでいたこともあって、単なるなまけ病かもしれない、四十肩かもとぎりぎりまで頑張ってしまいました。
  そうこうしているうちにある日、目が覚めたら後頭部にかつてない痛みを感じ、すぐに起きあがることができませんでした。そして目の焦点があわなくなっていることに気づき、看護師をしている友人に電話したら、「すぐに病院に行きなさい。眼科ではなく脳神経外科に」と言われ、自宅近くの総合病院を受診しました。
  さまざまな検査の結果、血圧が著しく高かったことなどから、「高血圧緊急症」と診断され、絶対安静が必要だからと緊急入院となりました。高血圧緊急症とは、血圧が非常に高くなっていて、すぐに血圧を下げないと、脳、心臓、腎臓、大動脈などにさまざまな障害が起こる可能性があり、命の危険もある状態です。
■ 入院時の保証金は2万円
  入院手続きは、車椅子に乗って受付まで連れて行ってもらい自分で行いました。シングルで1人暮らしの川島さんは、親が高齢で頼れるきょうだいもいないことから、保証人は免除してもらい、2万円の保証金を払いました。その病院では入院保証金※1として最低2万円(3人部屋以上)、最高で10万円(特別室に入院の場合)と決められています。
※1 入院保証金……患者が、入院費等を支払えなかった場合に備えて、病院があらかじめ預かるお金のこと。金額は病院により決められている。健康保険証を持っていない場合には20万円など高額になることもある。退院時には精算され多く払った分は払い戻される。
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