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急性肝炎で入院治療
ファイナンシャル・プランナー/蓋INKS 代表 山田 静江
急性肝炎を発症、肝臓の検査数値の悪化により入院
外来での受診料(Aクリニック)
入院前と入院中の医療費等の負担(B病院)
入院雑費(14日間)
お見舞い返しなど
※1 国民健康保険に加入
※2 退院後は通院治療はなし。1カ月後と2カ月後の検査のみ
約5,000円
約4万3,000円
約8,000円
約5万円
  
■ 海外旅行でA型肝炎ウイルスに感染
  吉田幸恵さん(56歳・仮名)は、事務職でパート勤務をしています。毎週末にテニスを楽しむなど身体は丈夫なほうですが、夏の終わりにひどく疲れるようになりました。いくら寝ても寝足りなく感じ、朝起きるのが辛い日々が続いていましたが、夏バテかなと思っていました。
  ある日、会社の暑気払いに参加したところ、食欲がなくアルコール類も飲む気がせず、温かいお茶ばかり飲んでいました。身体がだるく、寒気がして、座っていることさえ辛くなってきました。同席していた人たちに「様子がおかしいから医者に行った方がいい」と言われたため、翌日近所のAクリニックに行って検査してもらいました(ここでの窓口負担は約5,000円)。
  その2日後、Aクリニックから「検査結果が戻ってきたが結果が大変悪い、すぐに来院してください」と電話がありました。肝臓の状態を示すGOT(AST)やGPT(ALT)の数値が異常に高いため、肝炎が疑われるとのこと。入院設備のあるB病院への紹介状を書いてもらい、次の日B病院で受診し、そのまま入院しました。
  診断は急性肝炎(A型)。吉田さんは、その1カ月ほど前に海外旅行に行っており、現地での飲み物か食べ物からA型肝炎ウイルスに感染したようです。
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