Home > 医療・介護・相続等の現場 > 病気や介護にかかるお金の話

卵巣のう腫で摘出手術
ファイナンシャル・プランナー/蓋INKS 代表 山田 静江
卵巣のう腫で6日間入院して、摘出手術
かかった費用: 
<入院前の検査・通院>
診察、超音波診断・MRI検査・腫瘍マーカー検査等(7回分)
25,190円
MRI画像コピー代 9,450円
小計 34,640円
<入院・手術>
入院期間中の医療費の負担(限度額認定証提出) 83,530円
食事療養費 3,380円
差額ベッド代(個室) 195,300円
入院雑費 (入院前…パジャマ等購入)
(入院中…飲料水等購入)
約27,000円
約3,000円
小計 約312,210円
<退院後の通院・諸雑費>
検診等 2,010円
衣料品購入費 約20,000円
診断書(給付金請求用、2通) 12,600円
小計 約34,610円
合計 (平成23年12月〜24年10月)
約381,460円
■ 会社の健康診断後の精密検査で卵巣のう腫を発見
  会社員の小池麻紀子さん(32歳・仮名)は、平成23年末に受けた会社の健康診断で、子宮筋腫の疑いがあるので精密検査をするように言われたため、自宅近くの総合病院を受診したところ、子宮ではなく卵巣の腫れを指摘されました。
  平成24年の初めにMRI検査や腫瘍マーカー検査などの精密検査を行った結果、奇形腫の卵巣のう腫ということがわかりました。これは若い女性に多く発生するタイプです。卵子の元となる細胞が腫瘍化しているもので、毛髪や歯、脂肪などが詰まっているそうです。まだ4cmほどと大きくはなかったため3カ月様子を見ましたが、大きさは変わらず、担当医からは手術を勧められました。
  卵巣は病気になっても自覚症状がでにくい「沈黙の臓器」と言われる臓器のひとつです。小池さんにも自覚症状は全くなく、小さいうちに病変がわかったのは幸運だったのかもしれません。小池さんはさほど迷うことなく、手術を決めました。
  実は小池さんには、子どものころ一緒に旅行に行った叔母が、旅先で卵巣のう腫が捻じれたことによる激痛で緊急入院したのを目撃したという経験がありました。手術を先延ばしにして、あのような激痛を経験することになるのはいやだと思ったそうです。
  どこで手術を受けるか迷いましたが、自宅から勤務先への通勤途中にあり通院しやすいこと、以前親族のお見舞いに行ったことがありなじみがあったこと、そして担当医に紹介状を書いてもらえる病院だったことなどから、都内にあるO大学付属病院を選びました。
※ これ以降は会員専用ページです