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大腸癌で手術
ファイナンシャル・プランナー/蓋INKS 代表 山田 静江
大腸癌で2回入院(延べ24日間)して手術
かかった費用: 
<2度にわたる入退院の費用>
自費による健康診断(胃と大腸の内視鏡検査) 約60,000円
1回目入院・手術 約380,750円
1回目退院後の諸雑費 約37,600円
2回目入院・手術(含む物品購入費) 約611,250円
2回目退院後の諸雑費 約22,600円
合計 (2008年8月〜2008年10月)
約1,112,200円
<毎年の負担>
退院後の検査・通院(年1回) 約95,000円
■ たまたま受診した消化器の精密検査で異常を発見
  会社員の上原毅さん(50歳・仮名)は、5年前に職場の知り合いから「いい仕事をするには、体調管理も大切」と言われ、その人が利用している自費診療の精密検査を勧められました。健康には自信があったものの、45歳という節目の年齢ということもあり受けてみることにしました。
  受診したのは胃と大腸の内視鏡検査です。全額自費で1回6万円かかるものの、熟練した専門医の手によるものなので安心して任せられました。また、内視鏡検査は痛みが伴うことが多いと言われていますが、上原さんが受けた検査では、軽い睡眠薬(前投薬)の投与により眠っている間に内視鏡検査が終わるため、痛みや不快感は全くなかったそうです。
  その検査で腸に腫瘍が見つかり、検査を受けたクリニックの提携病院が大腸ポリープ手術で実績のある病院だったことからそこで手術を受けることに。内視鏡では取りづらい場所と形だったことから、開腹での手術となりました。上原さんは生まれて初めての入院だったので個室を選択し、ゆったり入院生活を楽しむことにしました。
  1回目の手術・入院で病院に支払った費用は、医療費等として約16万円、個室代(差額ベッド代)として9日分で33万750円です。上原さんの加入する健保組合は付加給付が充実しており、1カ月の自己負担の上限は2万円ですが、入院が2カ月にまたがったため各月2万円計4万円を超えた分が、後日払い戻されました。このほか約1万円の負担があり、個室代以外の実質の負担は約5万円になりました。
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