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股関節の手術で入院
ファイナンシャル・プランナー/蓋INKS 代表 山田 静江
左変形性股関節症のため入院・手術
かかった費用: 
<入院(14日間)の費用>
入院時の医療費・食事代等
53,460円
(高額療養費・付加給付払戻し後の負担額)
諸雑費 16,820円
合計
約70,280円
■ 生まれつきの脱臼が再発
  パート勤務の坂本美代子さん(54歳・仮名)は、30代の初めに出産した後、日頃の運動不足を解消しようとジョギングをしていましたが、左足の付け根が痛むようになったため、走るのをやめてしまいました。40歳前後には、友人に誘われてエアロビクス・ダンスを始めました。このときも、ジョギングのときと同じ部位がずっと痛んでいたそうです。
  実は坂本さんは、生まれつきの股関節亜脱臼で、1歳を過ぎても立てなかったそうです。そのため、乳児の頃に入院して矯正したと母親から聞いていました。とはいえ、幼い頃から活発だった坂本さんは、小学生のときから高校生まで何かしらスポーツをしていたため、脱臼は完全に治っているものと思っていました。
  45歳くらいになると、運動をしていないときにも股関節が痛むようになってきました。そこで坂本さんは都心にあるK病院を受診しましたが、特に治療はせず、半年に1回通院し、レントゲンを撮って様子を見るという状態が5〜6年続きました。そして50歳を過ぎた頃、家から近い場所に股関節の専門家がいる病院があると教えられ、その病院に通うようになりました。
  坂本さんの病名は、「変形性股関節症」です。この病気は、何らかの原因により股関節の形が長い間に変形していく病気で、日本ではほとんどが先天性股関節脱臼や先天性臼蓋形成不全によるもので、圧倒的に女性に多いのも特徴だそうです。痛みがひどくなり、日常生活にも支障をきたすようになった坂本さんは、人工関節に置き換える手術をすることを決心しました。
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