Home > 医療・介護・相続等の現場 > 病気や介護にかかるお金の話

慢性副鼻腔炎の手術で入院
ファイナンシャル・プランナー/蓋INKS 代表 山田 静江
慢性副鼻腔炎で入院・手術
かかった費用: 
<入院・手術の費用(7日)>
入院時の医療費・食事代・雑費
168,192円
<手術後の通院の費用>
診察・薬剤費(1ヵ月約5,000円)を5ヵ月分
約25,000円
合計(6ヵ月分)
約193,192円
■ 1年中、花粉症のような症状になやまされる
  伊藤仁さん(54歳・仮名)は、長年、鼻の不調に悩まされていたため、勤務先近くの耳鼻咽喉科で診察を受けたところ、副鼻腔炎と診断されました。
  副鼻腔とは、鼻腔(鼻の穴の内で呼気の通り道となっている空隙)に隣接する骨内にある空洞のことで、具体的には鼻の横に1対、眉毛の上部に1対の計2対の頭蓋骨内の空洞です。この副鼻腔にウイルスや細菌に感染して炎症を起こした状態が副鼻腔炎です。アレルギー性鼻炎や喘息などのアレルギー疾患が原因となることもあります。
  副鼻腔の粘膜の炎症や内部が腫れて分泌物や膿などが外に排出されにくくなることで、鼻水や鼻づまり、くしゃみ、咳、頭痛などの症状を引き起こします。副鼻腔炎がいつまでも治らないのが慢性副鼻腔炎であり、俗称が蓄膿症です。
  一見、症状は花粉症と似ていますが、花粉症は花粉の飛ぶ特定の時期だけに起こるのに対して伊藤さんの症状は1年中続いていました。2年ほど薬物治療をしたものの症状は治まらず、匂いの判別ができないという症状(無臭症)も現れたため、炎症を起こしている粘膜を手術で取り除くことを担当医に勧められました。
※ これ以降は会員専用ページです