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粉砕骨折
ファイナンシャル・プランナー/蓋INKS 代表 山田 静江
■ 自転車事故で左手首付近を骨折
  東京都内在住の、吉川紀子さん(38歳・仮名)は、自転車で出かけた際、道路の障害物を避けようとしたときにハンドルを取られて勢いよく転び、左側に放り出されてしまいました。着地の際に手をついたことで頭を強く打たなかったのは幸いですが、その代わり左手は、一瞬記憶を失ってしまうほどの激痛に襲われました。
  周りにいた人に助けられ、近くの整形外科を受診。レントゲンを撮ったところ、この病院では1カ所の骨折との診断でした。応急処置として、曲がってしまった左手を機械で牽引しながらギプスで固定。痛み止めの薬を処方してもらい、この病院では約2万円を支払いました。健康保険証を持っていて保険診療を受けることができたのに、思ったより高額だったことに吉川さんは驚きました。事故に遭ったのは自宅から離れた場所だったので、自転車はその病院でしばらく預かってもらうことにして、その日はタクシーで帰宅しました(タクシー代は約5,000円)。
  治療が長引きそうだったこともあり、翌日には利便性も評判もいい、自宅近くの総合病院で再度診察を受けました。その結果、骨折とは別の箇所に粉砕骨折もあったことが判明しました。粉砕骨折とは、骨の複数箇所に亀裂が入ったりバラバラに砕けたりした状態でかなりの重傷です。骨の矯正のための手術が必要と診断され、3日後の入院を予約して帰りました。この日支払った医療費は、約1万3,000円でした。
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