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自宅介護からグループホーム入居へ
ファイナンシャル・プランナー/蓋INKS 代表 山田 静江
■ 同居で働きながら介護
  小橋洋子さん(55歳・仮名)は、大学生の息子(20歳)と母親の小橋タミさん(84歳・仮名)と暮らしています。母親は10年ほど前から認知症の症状が出始めたため、父親死亡後は引き取って同居し、洋子さんは働きながら母親の面倒を見ていました。
  7〜8年前からは要介護認定を受けて、デイケアなどにも通っていましたが、怒って仕事場に何度も電話をかけてきたり、排泄に失敗したりするなど認知症の症状が少しずつ進んできていました。
  そこで2年前には、何かあったらすぐに帰れるよう勤務先近くに転居。近くには小橋家の菩提寺があるため、タミさんがその近辺に土地勘があることも決め手になりました。墓参がてらの散歩や買い物が楽しめるようになり、タミさんの症状も落ち着きを見せていました。
  洋子さんにとって転居して一番良かったことは、お世話になったケアマネジャー(ケアマネ)さんとの出会いです。タミさんのことはもちろん、働きながら介護する洋子さんの立場への配慮も忘れません。小まめに連絡を取り、状況に応じたケアプランの変更にもすばやく提案・実行してくれるなど、細やかな対応に何度も助けられました。
  しばらく落ち着いた暮らしが続くかと思った矢先に、「記録的な猛暑」という落とし穴がありました。
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