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葬式費用のからくり そのB
ファイナンシャル・プランナー/FP虎の子相談室 室長 河原 正子
(1)見積もりより高くなる理由
  実際に葬式を依頼するときには、葬儀社は葬家(喪家)の希望などを細かく聞きながら打ち合わせをして、より詳細な見積金額を提示します。しかし、よく問題になるのは見積金額より実際に請求される金額が多くなることです。必要な金額が記載されていないケースは論外として、決してぼったくりとはいえない、葬式ならではの理由もあります。
●会葬者が予定していたより増えた
  見積もりの際には年賀状や喪主のお付き合いの広さなどから会葬者の予測を立てますが、会葬者が予想以上に多くなるときがあります。会葬者が多いと、当然返礼品や通夜などの飲食代が増えます。たとえば、故人は退職してかなりたっているので会葬者は少ないだろうと思っていたところ、実は町内会でとても活躍していたので大勢の人が弔問に来た、というようなケースがよくあります。
●安置日数が長くなる
  火葬場の予約が取れない、遠くからくる親族を待つ、などの理由で葬式の日程が延びることがあります。そのときにはドライアイスが日数分必要です。また自宅に安置できない場合には火葬場や葬儀社などに遺体を預かってもらいますので、それだけ安置料がかかります。ドライアイスは1日あたり約10,500円、安置料は1日あたり10,000〜20,000円が目安です。
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