Home > 医療・介護・相続等の現場 > 注目の記事

この4月から先進医療の中身が変わった!
保険診療が適用される“技術”をチェックしよう
ファイナンシャル・プランナー 柳澤 美由紀
平成24年度診療報酬改定により、この4月から先進医療の「技術」が大幅に見直されました。23の先進医療技術が保険診療の適用を受けられるようになる一方で、12の技術が先進医療から外れました。これほどの入れ替えは近年まれに見る出来事ですので、概要を紹介します。
●近年まれに見る大きな改定
  先進医療は、健康保険の診療で認められている一般の医療水準を超えた新しい医療技術として、厚生労働大臣から承認された医療行為です。保険診療との併用が認められている「評価療養」の1つで、将来的な一般の保険診療への導入のために臨床の場で評価を行うものとして位置づけられています。
  先進医療は随時見直しが行われています。しかし過去4年間を振り返ると、先進医療の技術数は91、107、110、123と、右肩上がりに増えていました(数値は平成20年より各年6月30日時点で実施されていた先進医療の実績)。保険診療に切り替わった先進医療は、平成20年度の診療報酬改定時以降ありませんでした。
  ところが、平成24年度診療報酬改定により、4月1日から23の技術が保険診療に切り替わりました(図表1)。その一方で、利用頻度の少ないものや有効性・効率性が十分に示されていないなどの理由から12の技術が先進医療から外れています(図表2)。
※ これ以降は会員専用ページです