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「ここから書き始めよう!」〜エンディングノートの活用〜
司法書士法人コスモ 代表社員  山 口 里 美
エンディングノートが見つかってよかった!
  『遺言には法的効力があるけれど、エンディングノートには法的効力がない』
  皆様よくご存じだと思います。でも、書かれたことが「最後の意思」として、家族に引き継がれることも多いです。
  一例をご紹介しますと、特別養護老人ホームで過ごされ、最後は認知症の症状も出ておられたお父様を亡くされた方のお話です。葬儀を終え、家族で亡きお父様の持ち物を探されたところ、残念ながら遺言書は見つかりませんでしたが、以前お渡ししていたエンディングノートが見つかったとのこと。ノートには、お父様がどのような想いをご家族に残したかったのか、そして、財産をどのように分けて欲しいのかが書かれていました。このご家族、実は私の友人なのですが、最後に残されたエンディングノートに書かれていたお父様の意思に従い、財産を分けられました。万が一、残されたご家族間で相続争いが起こってしまった場合にも、遺言に次ぎ、被相続人の意思が残された証拠として、扱われるケースも出てきております。エンディングノートを書くことには、意味があるのです。
何から書き始める?エンディングノート
  エンディングノートは、書店などで市販されているもの、インターネットでダウンロードが可能なものなどさまざまな体裁がありますが、基本的なフォーマットとして必ず網羅されている内容に、「重要書類に関するページ」があります。
※ これ以降は会員専用ページです