|
日本では、気管支喘息が近年増加していると言われています。昔は、いわゆる「持病」と言われ、難治性の病気とされてきました。現在では、一種のアレルギー疾患による呼吸困難症との見方が定着し、その治療方法も確立されつつあります。それでも根本的な治療というよりは、呼吸困難(気管支狭窄)の対症療法に近いもののようです。
アレルギーの原因としては、小さいダニ類の排泄物によるとの見方が固まってきたようです。また、乳幼児期の過保護もこの病気の要因とも言われています。発症は幼少時からが多く、これを「小児喘息」とよびます。
成人期以降に発症する「成人気管支喘息」は、呼吸困難という病状は小児喘息と同じでも、病気の原因・予後が異なります。同じ「喘息」とは言うものの、保険医学的にもかなり区別して考える必要がありそうです。
|
|