|
5月上旬、ハリウッド女優のアンジェリーナ・ジョリー(以下、アンジー)が受けた予防的乳房切除に関する報道が、日本でも非常に大きな反響を呼んでいます。
もちろん、乳がん患者である私は、米国でこのような予防的措置が行われることを知っていました。例えば、母親が乳がんに罹患した場合、その娘などに対して発病前の健康な乳房を切除してしまうというのです。これを聞いた当初は、「将来がんになるかどうかも分からないのに…」と驚きましたが、死ぬよりもおっぱいを失くす方がマシという考え方は米国らしいのかも、と納得したものです。
ところが今回の報道を一緒に観ていた夫は、どうも納得しません。「どうして?がんになる確率が高くても、検診とかコマメにしていれば大丈夫じゃないの?!」―おそらくこれが一般的な人々の感想なのでしょう。
今回は、遺伝性がんや遺伝子検査の現状などについて、セールスパーソンが知っておきたいポイントについて考えてみたいと思います。
|
|