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がんに罹患したときの収入減のリスクにどう備えるか
ファイナンシャル・プランナー 黒田 尚子
  「がん」の経済的リスクと聞くと、多くの人がすぐに思い浮かべるのは、がんにかかる治療費=「支出増」のことだと思います。しかし、がんサバイバー兼FPとして、多くのがん患者やそのご家族と接するにつれ、がんに対する経済的リスクで本当に考えねばならないのは、がんに罹患すると収入が減ってしまう「収入減」のリスクではないか?と最近強く感じるようになりました。
  今回は、がんに罹患したときの収入減の実態と、そのリスクにどう備えたら良いかについて考えてみたいと思います。
●  収入減のリスクについて
  がんサバイバーの収入減のリスクについて、必要性を強く感じたキッカケは、少し前に受けた「週刊文春」の取材でした(記事のご興味がある方は『「がん保険」は本当に必要か?』(週刊文春10月17日号)をご一読ください)。
  その取材中、記者の方からのご要望で、40代ファミリー世帯で、世帯主ががんに罹患したときにがん保険に加入or未加入によってキャッシュフローがどうなるかを10年間分シミュレーションしてみたのです。恐らく誌面の関係で、実際のキャッシュフローは雑誌に掲載されませんでしたし、ここでも詳細の数値等は述べられませんが、結果は想像以上でした。
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