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健康食品やサプリメントなど
「補完代替医療」と保険について
ファイナンシャル・プランナー 黒田 尚子
  私の母(74歳)は、健康食品やサプリメントが大好きです。実家に戻ると、「○○さんのおばあちゃんは具合が悪かったのに、これを飲むようになってすっごく元気になった」などと友人・知人からの口コミ情報を仕入れてきて、1本数千円もするドリンクや何万円もする漢方薬などを私に勧めてきます。
  欧米と異なり日本では、健康食品やサプリメントの臨床試験がほとんど行われていません。したがって、科学的根拠に基づいて確実に有効性が証明されたものはないのが実状です。その一方で、私の母のように効果を信じて疑わない人がいるのも事実です。
  今回は、健康食品やサプリメントなどの補完代替医療に関する基本的な知識と保険との関係についてご紹介しましょう。
●  補完代替医療とは?
  がんの三大治療法といえば、「外科手術」「化学(薬物)治療」「放射線治療」の3つが挙げられますが、これらはすべて西洋医学に分類されます。 「補完代替医療」とは、この西洋医学を補ったり(補完医療)、代わりに行ったり(代替医療)する医療のことをいいます。この2つの医療は、別々に異なるものもありますが、多くは分けることが困難な場合が多いので、両者をまとめて補完代替医療というわけです。
  補完代替医療は、英語でComplementary and Alternative Medicineといい、頭文字をとってCAM(カム)と呼ばれることもあります。
  がん治療においては、前述の三大治療法などと補完代替医療を組み合わせた学問(「結合腫瘍学」が生まれていて、国際統合腫瘍学会も設立されています。
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