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「がん患者サバイバーが教えてくれた本当のところ がんとお金の真実リアル
〜あとがきに代えて〜
ファイナンシャル・プランナー 黒田 尚子
■  『がんとお金の真実』を書こうと思ったきっかけは?
  今年10月末、セールス手帖社から『がん患者(サバイバー)が教えてくれた本当のところ がんとお金の真実(リアル)』が上梓されました。この本は、好評を博しております本連載「がんに強いセールスパーソンになる」をベースにしたものです。
  第1部は、がんに罹患したことによる支出および収入の変化やそれに対する経済的備えの具体的な方法について。第2部は、肺がんや大腸がん、乳がんなど、主要ながんに罹患された方を実際に取材して、リアルながん患者さんの収入と支出、つまりがんによる入ってくるお金と出て行くお金の実例・現状をまとめました。
  2011年に上梓した前作の「がんとお金の本〜がんになった私が伝えたい58のアドバイス〜」(株式会社ビーケーシー)では、執筆した当初、私が想定していた読者層は、自分と同じがん患者とそのご家族でした。
  しかし実際は予想に反して、それ以上にご購読くださったのは、医療従事者や自治体、健康保険組合、一般事業の総務・人事担当者、保険セールスなどの、がん患者やそのご家族からご相談を受ける立場にある方々でした。
  「こんな風にがんに関する公的制度や民間保険についてまとめてある本はありませんでした」「相談を受けるときに手元に一冊置いておくと大変便利なんです」「がんに罹患された方にまず購読をお勧めしています」―そんな声を多数頂戴したのです。
  それから4年。私自身の治療もひと段落し、多くのがん患者さんやそのご家族からの悩みやご相談を伺い、さらにがんを取り巻く医療や社会的環境も徐々に変わってきたなかで、いろいろと私の頭の中も整理されてきたように感じます。
  そして、私自身が、がん患者さんやそのご家族からのご相談を受ける時に参考にできたり、ご相談者にお見せして説明したりできるものがあれば……そんな気持ちから、本作が出来上がりました。まさに、がん患者(サバイバー)のお悩みやご相談から生まれた本ともいえます。
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