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最近発売された保険商品の動向についての一考察
ファイナンシャル・プランナー 黒田 尚子
  生命保険文化センターが3年ごとに実施している「生命保険に関する全国実態調査」(平成27年12月発行)の平成27年度の調査が公表されました。
  これによると、生命保険(民保、簡保、JA、共済)の世帯加入率は、前回調査から1.3ポイント減少して89.2%と、90%を割り込んだ結果となっています。
  また、世帯の加入金額(普通死亡保険金額)については、引き続き減少傾向(全生保平均2,423万円(前回から▲340万円)にあり、それにともなって生命保険(含む個人年金保険・全生保)の世帯当たりの年間払込保険料も38.5万円(前回から▲約3万円)と減少しています。
  やはり、昨今は死亡保障よりも、病気や長生きリスクへの対応が重視される傾向にあるようで、同調査の直近の加入目的を見ると、「医療費や入院費のため」(58.5%)が「万一のときの家族の生活保障のため」(53.1%)をやや上回った結果となっています。
  これらの顧客ニーズが、保険商品のトレンドに反映されないはずはありません。今回は、最近発売されたおもな保険商品から、その動向を考えてみたいと思います。
■  医療保障は、手軽&シンプル派もしくは特定疾病重視派に分かれる?
  医療保障に関しては、最近のトレンドを見る限り、保障内容を必要最低限のものにして保険料を抑えた手軽でシンプルな商品か、悪性新生物(がん)、急性心筋梗塞、脳卒中(以下、「特定疾病」といいます)に罹患した場合、保障が手厚くなる商品に二分化しているように感じます。
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