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白内障
株式会社ASSUME 代表取締役/査定医 牧野 安博
  白内障は皆さんにも耳馴染みの眼疾患でしょう。
  健康番組で手術風景を目にすることもありますね。告知書でも実に多く見かけます。
  白内障の原因は様々で、それにより査定結果が変わることがあります。今回は白内障について解説します。
■ 疾病概念・原因
  ヒトの眼球はよくカメラに例えられますが、水晶体はカメラのレンズに、網膜はカメラのフィルムに当たります。
  白内障は、水晶体の中の蛋白質が変性することにより起こります。レンズである水晶体が黄白色っぽく濁るため、白内障が進むと周囲の景色は黄白色のフィルターがかかったように見えます。
  原因としては加齢(老人性白内障)、外傷(外傷性白内障)、アトピー性皮膚炎や糖尿病などの合併症などが挙げられます。栄養失調、遺伝、放射線、赤外線照射、ステロイド剤 ・抗精神病薬などの副作用、ブドウ膜炎などの眼疾患による続発性白内障、網膜剥離や硝子体手術、緑内障手術の後などにも白内障は進行しやすい傾向があります。生まれつき水晶体に濁りのある先天性白内障の場合もあります。
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