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家の前の道路が他人名義だった!
ファイナンシャル・プランナー/蓋INKS 代表 山田 静江
■ 実家を相続したら…
  浅岡和志さん(55歳・仮名)は10年前ほど前、実家に一人暮らしだった母親が亡くなったため、その家を相続し家族で移り住みました。
  実家は高台に建つ一軒家。今から40年ほど前に、両親が新しく開発された分譲地を購入して建てた家です。ひな壇状の区画になっているため日当りは良好ですが、その代わり、駅前の大通りから家まで500mほど急な坂道を登らなければならなりません。実家の建物は古いもののいずれ建て替えればいいかと浅岡さんは考えていました。
  引っ越して5年ほどたったある日、不動産業者Aが浅岡さんの自宅を訪ねてきました。家の前の道路を購入してくれないかというのです。自宅前の道路は通り抜けになっていて、道路の奥の方に住む人も利用しています。てっきり公道だと思っていたので、悪質な詐欺かと思い追い返しました。ところがその後、家の前の道路の入り口に、不動産業者Aが所有者であること、私道なので通り抜けを禁止することが書かれた看板が立てられたのです。
  看板が立ったことでやっと事の重大さに気づき、道路に面した8軒が集まって不動産業者Aの説明を聞くことになりました。
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