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医療法人(病院)へのアプローチ
1級ファイナンシャル・プランニング技能士 三井秀俊
  前回は医療法人の中でも診療所への提案について解説しました。ドクターマーケットを得意とする方々は法人・個人を問わず主に診療所をターゲットにしている場合が多いようです。そして、病院のほとんどは法人になっていますが、攻略が困難と言われています。そこで今回は病院の特性とアプローチについて解説します。
病院は有資格者の集まり
  『医療施設調査』(平成23年・厚生労働省)によれば、施設数では病院8,605、一般診療所99,547、歯科診療所68,156であり、圧倒的に診療所が多くなっています。しかし、施設別の医師数(常勤換算)では病院199,499.2人、一般診療所119,873.1人、歯科診療所93,007.2人であり、病院と診療所とではほぼ同数になっています。
  医師のライフサイクルを見ると、医大卒⇒勤務医⇒開業医のケースが多く、病院で勤務する医師の方が年齢は若くなります。『医師・歯科医師・薬剤師調査』(平成22年・厚生労働省)によれば、49歳以下で病院に従事する医師が130,841人であるのに対し診療所に従事する医師は27,933人(歯科医師は含まず)です。逆に50歳以上で病院に従事する医師が50,125人であるのに対し診療所に従事する医師は71,532人です。平均年齢では病院従事者が43.3歳、診療所従事者が58.3歳になっています。
  また、病院には医師以外に看護師、薬剤師、検査技師、レントゲン技師、理学療法士(PT)、作業療法士(OT)、栄養士など資格を持った人たちと事務職員などが勤務しています。これらの人たちを含めた病院の従事者数(常勤換算)は1,909,736.9人であり、非常に大きなマーケットと言えるでしょう。
  いわゆる民間の病院で医療法人になっているところが5,712(病院総数8,605)あり、病院の半数以上を占める医療法人が病院マーケットのメインターゲットになるでしょう。
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