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景気回復期の生命保険提案
1級ファイナンシャル・プランニング技能士 三井秀俊
  昨年末頃からの株価上昇と円安を受け大企業だけではなく、中小企業にも景気回復の兆しが見えてきたと言われています。当然のことですが、不景気の時代よりも好景気の時代の方が生命保険提案の環境も良くなっていくと予想されます。そのため、大口の法人契約が狙えると期待されている方も多いと思います。そこで今回は、景気の回復が中小企業の保険ニーズに与える影響について解説します。その理由は、単純に「社長さん、景気も回復してきたようですから、生命保険の増額をお願いします」と言うよりは、何故、景気の回復によって保険を見直す必要があるかを説明する方が間違いなく社長の気を引くことができるからです。
売上げ増に比例して、保障も厚く
  景気が回復するとまず売上高が増加します。利益が出ている中小企業は◎、赤字決算の中小企業は×と考える方がいますが基本的には間違っていないものの、外れていることも多いのではないでしょうか?
  利益が出ているのは取引銀行との関係を維持するために節約を重ねている場合や赤字決算は節税対策の結果であることはよくあることです。その点、売上高の増加は業績が好調であることを示す最も確実な指標になります。そして売上高の増加は一方で負債を増加させる要因になります。
  まず、卸売業や小売業の場合は、売上高の増加=仕入高の増加になりますので、買掛金や支払小切手等の短期債務等が増加することになります。また、製造業の場合は原材料等の仕入高の増加だけではなく、増産体制を整えるための設備投資も必要になり長期借入金が発生することになります。このように法人の借入金が増加すると経営者に万一のことがあった場合の事業保障資金の増額が必要になります。
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