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初めてキーマンになっていただいた経営者(中編その2)
株式会社アイ・タッグ 代表取締役 小林 一光
こんにちは、小林一光です。今年も早くも前半戦の折り返しである6月を迎えましたが、皆さまどうお過ごしでしょうか? できればこの区切りの月をしっかり締め、後半戦につなげていきたいものです。
今月も先月に引き続き、経営者であるS社長が、いかにして私のロイヤルサポーターである「キーマン」になっていただけたのかについてストーリーのつづきをお届けいたします。
■ S社長の紹介なら話を聞こうじゃないか
  Fさんからのご紹介ということで岡山のOさんにダメ元で連絡をしたところ、意外にも「東京からは遠いですが、是非岡山に来ていただけますか?」との要請でしたので、すぐにアポイントメントを取り付けました。ただ内心では「伺うとは言ったものの、交通費もばかにならないし、行くだけの価値はあるのだろうか?」と、あまり気乗りしませんでしたが「せっかく来てほしいと言ってくれているし、会ってくれるだけでもありがたい。とにかく行くだけ行ってみよう」と思いなおし、岡山に向かうことにしたのです。
  考えてみたら、地方出張も初めて、ましてや法人を訪問するのも初めてだったことで、逆に腹が括れたようで「何か学んで帰ってこよう」と、契約のことは全く期待せず気楽に出張に出かけたことが後に幸いをもたらすのですが、この時は知る由もありませんでした。
  岡山のOさんの会社を訪ねてまず私は、「なぜ今回私をお呼びになったのか?」と尋ねたところ、Oさんから次のような答えが返ってきました。
  「私はS社長主催の経営者の勉強会に出るため、東京までの交通費を毎回会社から支給されています。そのため会がある度に、何を会で学んできたのかを会社に報告する義務があるのです。今回も生命保険のことをレポートにまとめて社長と経理部長に提出したところ、一度詳しい話を聞こうということになり、そこに丁度小林さんから電話があったのです」
  そしてこの会社の社長はOさんのお父様、経理部長はお母様であることもわかりました。さらには社長が会の主催者であるS社長の大ファンであり、S社長の紹介なら間違いないということで、私は営業マンではなくお客様のような扱いを受け感激しました。思えば保険営業を始めて断られることやぞんざいに扱われることが多かった中で、紹介者いわゆる第三者の影響力の重要性を感じた瞬間でもありました。
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