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初めてキーマンになっていただいた経営者(後編)
株式会社アイ・タッグ 代表取締役 小林 一光
こんにちは、小林一光です。今月(7月)から下期に突入しましたが、上期の振り返りと、下期の目標の確認はしっかりできていますか? こういう区切りの時期を利用し、目標や行動の計画を見直しながら、是非結果につなげていただきたいと思います。 今月も引き続き経営者であるS社長が、いかにして私のロイヤルサポーターである「キーマン」になっていただけたのかについてストーリーの後編をお届けいたします。
■ S社長から気に入られるも、専務からは…
  岡山の法人が無事契約に至ったという報告をするため、S社長に連絡をとりお伺いしたところ、S社長から次のように声をかけていただきました。
  「それは良かった。岡山の社長からも御礼の連絡が来て、いい営業マンを紹介してくれたと感謝されたよ。今度は是非当社の保険を見直す手伝いもお願いしたい。担当の専務に保険を見直すよう伝えておくので、あとは専務と話を進めて欲しい」
  私は内心「S社長のお墨付きがあれば、ここから一気に法人マーケットを開拓できる」と勝手に舞い上がってしまい、すぐに専務との面談の予定を入れ、お伺いしたのです。ところが……。
  岡山の法人で受けたお客様のような扱いとは一転して、S社長がオーナーの会社であるにも関わらず、私は全く歓迎されていないどころかとても迷惑だ、という感じを受けたのです。その理由はS社長の社内でのワンマンぶりにありました。専務曰く、S社長は社内の事情がどうあれ、思い立ったことは、全て一人で決めてしまうということ。生命保険に関しても、会社としては法人会を通して紹介された保険代理店との長年の付き合いがあるので、そう簡単に見直すことは難しい。ただ、社長は一度言い出したら聞かないので、あなたが社長とどういう関係だか知らないが、こちらとしては迷惑なだけ。できればこのままお帰り願えないか――とまで言われてしまいました。
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