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本当の問題を解決するセールス①
（ベビーカー売り場にて）
有限会社T.S総合企画　代表取締役　津田 秀晴
この3月まで当サイトに「営業マンなら知っておきたい○○のときの一言」の連載いただいた津田秀晴さんは、生命保険業界をはじめ様々な業界のトップ営業パーソンを多数取材されています。今回より、営業の達人を取材した中から、営業のヒントとなるエピソードを紹介いただきます。
  以前、ベビーカーを買いに行ったときの話です。
  当時、うちの息子はすっかり抱き癖がついてしまっていて、親の肉体的負担が大きいのでベビーカーに乗せたかったのですが、どの売り場で試乗させても火がついたように泣くので、困り果てていました。
  その日、訪れたショップでも事情は変わらないので諦めかけていると、対応してくれたＡさんというスタッフは、こう言いました。
  「実は、まだ内緒なんですけど、あちらにある商品が来週から１万円ほど値下げになるんです。もしお子さんが乗らないと無駄になってしまいますから、○日待っていただいて、それをお買い求めになるという方法もございますよ」
  私たちは、Ａさんの親切な提案に≪そうだな……≫と思いつつも、返事を保留して、他の用事を先に済ませることにしました。
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