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仕事ができる人は社内営業を忘れない
―「情けは人の為ならず」編 その1―
有限会社T.S総合企画 代表取締役 津田 秀晴
  保険営業パーソンで、優績者でもあるSさんから、こんな話を聴きました。
  その昔、Sさんの営業拠点に、Aさんという女性の事務スタッフがいたそうです。
  Aさんはそこに数年間勤めていたのですが、彼女が素晴らしかったのは、自分の役割でもないのに職場のトイレ掃除を日課としていたことでした。
  あるとき、そのことに感謝しつつ不思議に思ったSさんが「自分の役割でもないのにどうして?」と尋ねたところ、「だって、トイレがきれいだったら気持ちがいいじゃない?」という答えが彼女から返ってきたそうです。
  後年、Aさんがその営業拠点のスタッフを辞めるときに、SさんはAさんから、こんな意外な言葉をもらいます。
「Sちゃん、私に対して『いつもありがとう』と毎朝声をかけてくれたのは、Sちゃんと○○長の二人だけだった。どうもありがとう」
  Aさんは、他人から感謝されなくても掃除をする人なのですが、自分のしていることを認知され、評価されることは、やはり嬉しかったのでしょう。
  毎日トイレ掃除をしたAさんも、そして、毎日お礼の声をかけたSさん(と上司)も素敵だと思います。
  さて、この話の本題はここから。
  Aさんから逆にお礼を言われたときに、Sさんが意外に思ったのは、「私と上司しか声をかけていなかったのか……」ということでした。
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