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できる人は環境づくりも怠らない
―「情けは人の為ならず」編 その2―
有限会社T.S総合企画 代表取締役 津田 秀晴
  前回は、《事務スタッフにいつも感謝を伝えることで、結果的に自分が仕事のしやすい環境を作っていた営業パーソン》を通して、仕事が上手くいき、仕事で幸福感を得られるかどうかは、ほとんど、周囲と良い人間関係を作れるかどうかにかかっている――という話をしました。
  今回は、その続編として、社外の人に対する気遣いについて2つの例をご紹介します。
  まずは、取引先の担当者に対する気遣いです。
  例えば、前回紹介した保険セールスの優績者Sさんは、「知己の優秀な営業マンたちも、同僚に対してとても気を遣っているのがわかる」といいます。だからこそ、Sさんは、「仕事で付き合いがある人(担当者)たちには、彼らがもっと仕事をしやすくなるようなお手伝いを心がけている」そうです。
  例えば、Sさんと親しい、ある自動車販売会社のトップ営業マンは、日頃から整備部門のスタッフの一人ひとりに声をかけ、感謝し、事あるごとにお土産(差し入れ)を買っています。
  Sさんは、その営業マンの好成績の理由の一端はそこにあると考えていて、彼に対してお礼をしたり、お中元などを贈るときには、《彼個人にではなく、彼がスタッフ全員に配りやすいもの、スタッフがもらって喜びそうなもの》を意識して選んでいるのです。
  なぜなら、その方が、彼を間接的に支援することになるし、彼が少しでも仕事がしやすくなれば、結果的にSさん自身も仕事がしやすくなるからです。
  これは、Sさんが自分の働く環境づくりを大事にしているからこそ気づいたことでしょう。
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