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どうせ辛いことをするなら“別の課題”も作る
有限会社T.S総合企画 代表取締役 津田 秀晴
  先日、フジテレビの朝の番組『めざましテレビ』を観ていたら、《世代別忍耐力対決》という企画を放映していました。途中から観たので全体の構成はわからないのですが、興味深かったのは、《ある企業の40代〜20代社員の計6人がそれぞれ個室に籠り、「忍」の文字を限界まで書き続けたらどうなるか?》という実験です。
  案の定、若手社員の方が先に集中力を切らしてギブアップしたのですが、私は、若手の中でも最後まで頑張り続けたある20代社員の行動にとても感銘を受けました。
  彼は途中から、ペンを持つ手を、右手から左手にチェンジしていたのです。私は彼が“両手利き”であり、右手が疲れたので左手に取り換えたのだとばかりに思っていました。
  ところが、実験終了後に番組スタッフが彼にその理由を尋ねてみると、意外な答えが返ってきました。
  うろ覚えなのですが、その若手社員は、《どうせ辛いことをするのなら何か自分のスキルを高めることをしようと思って左手で書くことにした》と話していました。
  辛い状況を逆手にとって成長しようとするとは、なかなか凄い若者です。事実、番組では彼の書いた文字を紹介していましたが、左手でも上手に書けるようになっていました。
  しかも、彼は単にノートの升目を埋めるだけではなく、全体を眺めたときに「ニンタイ」というカタカナの文字が浮かび上がるようにデザインして書くこともしていたのです。辛い作業を楽しもうとする心の余裕もあったわけです。
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