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「傾聴のスキル」を再確認する
有限会社T.S総合企画 代表取締役 津田 秀晴
  みなさんは「傾聴けいちょう」という言葉をご存知ですか?
  広辞苑(第六版)には、「耳を傾けてきくこと。熱心にきくこと」とありますが、これは営業職をされている人ならば、ふつうに実践していることでしょう。
  ただし、その「傾聴」の効果について、「話し手側」の肌感覚としてわかっている人は少ないと思います。それを実感していただくために、今回は、以前、私がカウンセリングの勉強会で教わった「ワーク」をご紹介いたします。
  やり方はとても簡単です。
   まず、二人一組になって、「話し手」と「聞き手」を決めます(できれば三人一組になり、一人は時計係になるほうがいいでしょう)
   話し手は、3分間、自分が興味のある話をし続けます。テーマは何でも構いません。
今日あった出来事でもいいですし、自分が好きなテレビ番組でもいいでしょう。
   聞き手は、その話に対して、能面のように無表情を通し、一切の反応をしてはいけません。
   3分が過ぎたら、話し手の感想を聴きます。私の経験から言って、おそらく「無表情の相手に話し続けるのがこんなに辛いこととは思わなかった」、「3分がとてつもなく長かった」といった感想になると思います。
   次に、同じ役割のまま、もう一度、3分間話してもらいますが、聞き手は今回、笑顔で相づちを打ち、「へえ、すごい」などの合いの手も交えて聴きます。要するに「傾聴」するのです。
   3分が過ぎたら、同じように、話し手に感想を聴きます。
  後者の場合の、話し手の感想がどのようなものであるかは、敢えてここには書きません。ただ、実際に体験していただければ、傾聴してもらえることの素晴らしさ、嬉しさがおわかりになると思います。
  このワークは、二人が交代で話したとしても、3分×4回で、12分程度しかかかりません。会社の朝礼やご自宅で試していただければと思います。
  では、営業パーソンとして、この「傾聴のスキル」を高めていくためにはどうすればいいのか? それは次の5つを習慣づけることができれば向上していくはずです。
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