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営業が嫌で逃げ出した昔の自分に言いたいこと
有限会社T.S総合企画 代表取締役 津田 秀晴
  先日、ある媒体から「営業」に関するインタビュー取材を受けました。
  そのなかで、営業が嫌いな人の話題になったのですが、話をしながら《営業が嫌で会社を辞めた昔の自分》を思い出し、当時の気持ちを追体験することになりました。
  そこで今回は、今の立場の自分なら昔の自分にどんな言葉をかけるか、について書こうと思います。
  皆さんには「釈迦に説法」のテーマではありますが、新人さんやスランプでお悩みの方に読んでいただければと思います。
  私が考えたのは次の3つのことです。
@ 営業が嫌で辞めるのは自由だが、何も身に付けないまま
辞めない方がいい
  当時、私は物書きになりたくて、新卒で入った会社の営業を辞めた(転職した)のですが、のちに独立して、自分の会社を作ってからわかったのは、「営業力はすべての仕事、人生のすべての局面で役に立つこと。そして、営業と一番遠いところにあると思われがちな専門職こそ実は営業力が必要だった」という事実です。
  何と言う皮肉でしょう……。
  ですから、私は、今は自信を持ってこう言えます。
  「生きていくために最も必要な能力の1つは営業力(コミュニケーション能力)である。それを何も身に付けないまま辞めない方がいい」
A 続ける場合には期限を区切る
  とはいえ、厳然たる事実として、仕事には向き不向きもありますし、ずるずると続けるのも辛いばかりです。また、他にやりたいことがあるのなら、そちらでがんばった方がいいでしょう。
  ですから、1年なら1年、3年なら3年、と自分で明確な期限を決めて、それに向かって努力することが大事だと思います。
  人間、終わりがわかっているとガマン強くなりますし、辞める前に必要なことは身に付けようと思うので、仕事の密度も濃くなります。
  そうやってがんばっているうちに、辞めようと思っていたことなど忘れてしまうような成功を収めているかもしれません。
B 仮説に沿って行動すると、成功のきっかけが芽生える
  営業の仕事を辞める人のほとんどは、気が弱い(向いていない)から辞めるのではなくて、やり方を知らない(数字が出ない・断りを受け流せない)から辞めていくのだと思います。
  私が営業職を逃げ出してから、つまり、記者になってからトップ営業パーソンにいろいろと教わりましたが、そのなかの1つに「前職の営業職時代に聞いておきたかったな」と思った話(考え方)があります。それが「5×5×5」の仮説です。
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