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先日、超魔術で有名なMr.マリックさんの本『Mr.マリックの成功発想術』(TOKYO FM出版)を読みました。その本には、彼が超一流のエンターテイナーとして成功するに至った秘訣と考え方などが、マジシャンのテクニックとも絡めて記されており、仕事の分野を超えてとても参考になりました。
印象的だったのは、彼がデパートのおもちゃ売り場で、マジック用品の実演販売のアルバイトをしていたときのエピソードです。
いくら人を集めても、あまり売れないことに落ち込んでいたマリックさんでしたが、あるとき、【宇宙の法則】に気付きます。
その法則を私なりに要約すると、《10人のお客さんがいたときに、何をどう説明しようが絶対に買わない人が3人いる。逆に積極的に関心を持って買ってくれる人も3人いる。その場の空気でイエスにもノーにもなる人が4人いる》――というものです。
日々の観察によってそのことに気付いた彼は、絶対買ってくれない3人に焦点を当てるのではなく、積極的に買ってくれる3人にスポットを当てて話しかけることで、中間派の4人を取り込んでいくことにしました。すると気持ちが楽になり、売上げも上がっていったのだそうです。
これは実演販売に限らず、どんな営業や人間関係にも当てはまることであり(数字の割合はケースによって違うと思いますが)、このような視点を持つことは、成果をあげる意味でも、あるいは、自分の感情をコントロールする意味でも、とても大事なことではないでしょうか。
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