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「自分には自分のやり方がある!」では損をする
有限会社T.S総合企画 代表取締役 津田 秀晴
  先日、某掲示板のまとめサイトで、元経営コンサルタントの方(匿名)の興味深い書き込みを読みました。
  彼は、主としてラーメン店や定食屋のコンサルティングをしていたそうなのですが、売上が上がらないお店には共通点がある、というのです。
  それを私なりに解釈して2つにまとめてみます。
誰にでもできる基本的なことを徹底していない。
  例えば、料理の味以前の問題として、「掃除を徹底して店内をきれいに保つこと」「食器の汚れには特に気を付けること」「店員は私語を慎むこと」「お客さんには元気よく対応すること」――など、やろうと思えば、お金をかけずに誰にでもできる、ごくごく当たり前のことが守られていない。
コンサルタントの言うことを聞かない。
  売上が伸びないことに悩み、お金を払ってわざわざコンサルティングを受けているのに「うちにはうちのやり方があるから」「そのやり方でやってきたので……」などと言って自分流にこだわり、コンサルの提案を断る。
  そのうえで、元コンサルタントの彼は、《厳しいと言われる業界だが、当たり前のこと、コンサルから言われたことを素直にきちんとやれば、誰でも食べていける――》といった趣旨の指摘をしていました。
  あくまで匿名であるため、彼が本物のコンサルタントかどうかはわかりませんし、本物だとしてもコンサル側からの意見なので多少割り引く必要はありますが、私は、彼がここで述べていることは、成績が伸び悩んでいるビジネスマンにとっても非常に重要な指摘になると思います。
  まずは、基本行動の徹底です。
  彼の指摘からは、「それで食べているプロなら当たり前にやっているだろ?」と思われることでも、意外に実行されていないケースが多々あることがわかります。
  飲食店の例でいうところの「店の掃除」「食器の清潔さ」「従業員の私語厳禁」「明るい挨拶」などは、保険営業に置き換えれば、例えば、「第一印象の研究」「声の掛け方や話し方の研究」「時間管理」「出会う人全てへの明るい挨拶」といったことになるでしょうか。
  こうしたごく基本的なことが自分の仕事においても100%できているかを見直すために、彼の書き込みは良いきっかけになると思います。
  次に、素直さの問題です。
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