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“自分を毎日ふり返る仕組み”が必要な2つの理由
有限会社T.S総合企画 代表取締役 津田 秀晴
  「先延ばしにしていることは何ですか?」
  「今日、○○のことを心配した」
  「あなたを助けてくれるのは誰ですか?」
  「新しい友人がいますか?」
  ――毎日こんな質問に答えることで、さまざまな角度から自分自身を理解していく――という面白い日記帳があります。
  『Q&A Diary(ダイアリー):My 5 Years』(海と月社)という本のような装丁の日記帳です。
  同書には、365日分の質問が用意されていて、読者はそれらに答えながら3行ほどの短い日記を付けていきます。こうした形式の日記帳は、欧米では以前から人気のある商品だそうで、これはその日本語版です。
  私は去年の後半から、仕事のヒントや気づきを得るために、この日記帳を自分なりのやり方で活用していました。不精な私は日記としては使わず(毎日付けていたら三日坊主になっていたかもしれません…)、トイレや風呂などで適当にめくって“心に刺さる質問”を見つけ、その答えを考えていたのです。あくまでゲーム感覚の軽いノリでした。
  とはいえ、これが意外と……いや、とても役に立ったのです。日常やっている “1人作戦会議”のほかにこの実験を始めたところ、去年のうちにここ数年来望んでいた方向に仕事の舵を切ることができました。
  そのことを私の友人でトップ営業パーソンのSさんに話すと、彼女も以前、やり方は違いますが、好きなメールマガジン(マツダミヒロさんの「1日1分で夢発見『魔法の質問』」など)を購読するなどして、毎日自分へ質問する仕組みをつくっていたそうです。
  「毎日、自分でモチベーションを上げる努力をするよりも、仕組みをつくって自動的にモチベーションを上げるほうが簡単」という理由からです。
  彼女ほど営業の才能があり、意志が強い人であっても、このように自動的に毎日自分自身をふり返るための仕組みづくりは有効なのです。凡人でダメ人間の私がその効果を実感したのも当然でしょう。
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